ハウスメーカー選びは、一生に一度の大きな買い物。そこで気になるのが、各社の坪単価ですよね。

メーカーごとにそれぞれいくらか比較してみたいです!

もちろんです!当記事では、大手ハウスメーカーの坪単価を徹底比較しました!ぜひ参考にしてください。
最新のデータに基づき、なぜ価格に差が出るのか、そしてあなたの予算に合ったハウスメーカーはどこなのか、そのヒントをご紹介します。
後悔のない家づくりのために、複数のハウスメーカーを比較することは非常に大切です。

でも比較するために1つ1つ見積依頼をするの大変ですよね?

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ハウスメーカーの坪単価とは?初心者が知るべき3つの基礎知識


坪単価って言葉は聞いたことあるけど、詳しく知らないんです…

ご安心ください。次の解説を読めば、理解が深まりますよ!
このセクションでは、まず坪単価の基本的な意味から、「何が含まれていて、何が含まれていないのか」という点まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

最初の第一歩でつまずかないよう、基礎知識を身につけて、自信を持って次のステップに進みましょう。
そもそも「坪単価」とは?家づくりの目安になる指標


「坪単価」とは、家の建築費用を1坪(約3.3平方メートル、畳2枚分)あたりに換算した金額のことです。
例えば、スーパーでお肉を買うときに「100gあたり〇〇円」という表示を見て、どちらがお得か比較しますよね。
ハウスメーカーにおける坪単価も、それに似ています。
異なるハウスメーカーの価格帯を大まかに比較したり、自分の建てたい家の大きさと坪単価を掛け合わせて、おおよその建築費をイメージしたりするための「目安」となる便利な指標なのです。

では、坪単価だけでハウスメーカーの価値を判断すればいいですか?

いいえ、これはあくまで目安です。坪単価=総額だと思っている方も多いですが、追加の出費が発生してしまう場合があるので注意が必要です。
坪単価の計算方法と2つの注意点

坪単価がどのように計算されるのかを知ることは、各社の価格表示を正しく理解する上で非常に重要です。

基本的な計算式はシンプルですが、実はそこには知っておくべき注意点も潜んでいます。
ここでは、その計算式と、ハウスメーカー選びで失敗しないための2つのポイントを具体的に見ていきましょう。
この知識があるだけで、カタログや広告の数字に惑わされることなく、より冷静な比較検討が可能になります。
基本の計算式:「本体工事費 ÷ 延床面積」
坪単価の最も一般的な計算方法は、「建物の本体工事費÷ 延床面積(坪)」です。
ここで言う「本体工事費」とは、家そのものを建てるための費用(基礎、構造、内外装、基本的な設備など)を指します。
「延床面積」とは、建物の各階の床面積を合計したもので、建築基準法にもとづく公式な面積です。
例えば、本体工事費が2,000万円で、延床面積が40坪の家なら、坪単価は50万円(2,000万円 ÷ 40坪)となります。
注意点:ハウスメーカーによって計算基準が違うことも

ここで注意したいのが、坪単価の計算に使う面積の基準です。
多くのメーカーは「延床面積」を使いますが、一部のメーカーでは「施工床面積」を使うことがあります。
施工床面積には、延床面積に含まれないバルコニーや玄関ポーチ、吹き抜けなども含まれるため、延床面積よりも広くなります。

分母が大きくなるため、同じ本体工事費でも坪単価は安く見えてしまいます。

比較する際は、どちらの面積で計算されているかを確認することが大切ですね!
【重要】坪単価に含まれる費用・含まれない費用一覧

坪単価を理解する上で最も重要なのが、この「含まれる費用・含まれない費用」の区別です。

実は、坪単価の計算の元の「本体工事費」に何を含めるかという明確なルールはなく、各社が独自に決めています。

明確なルールがないと提示される金額を鵜呑みにしてはダメなんですね。
そのため、A社の坪単価には含まれているものが、B社ではオプション扱い(別途費用)ということも珍しくありません。
一般的に含まれるものと、別途必要になる可能性が高いものをリストアップしましたので、参考にしてください。
分類 | 主な費用項目 |
---|---|
坪単価に含まれることが多い費用 (本体工事費) | 基礎工事、構造躯体、屋根・外壁工事、内装工事、基本的な住宅設備(キッチン、浴室、トイレなど)、玄関ドア、窓サッシ、基本的な照明器具、基本的な収納など |
坪単価に含まれないことが多い費用(付帯工事費・諸費用) | 屋外給排水工事、ガス工事、外構・造園工事、地盤改良工事、カーテン・エアコン・特別な照明器具の購入・設置費、登記費用、各種税金、火災保険料、住宅ローン手数料など |
【2025年最新】主要ハウスメーカー坪単価ランキング!価格帯別に徹底比較

いよいよ、皆さんが最も知りたいであろう主要ハウスメーカーの坪単価について見ていきましょう。
ここでは、最新の情報を基に、人気のハウスメーカーを「ローコスト」「ミドルコスト」「ハイグレード」の3つの価格帯に分けて、それぞれの特徴と代表的なメーカーを詳しくご紹介します。

初めての家づくりでは、「どのくらいの予算で、どんなメーカーが選択肢になるのか」という全体像を掴むことが非常に重要です。
坪単価はあくまで目安ですが、各社の強みや家づくりのコンセプト、得意とするデザインなどを知ることができます。
例えば、「コストを抑えたい」「性能と価格のバランスを重視したい」「デザインや素材はこだわりたい」など、ご自身の価値観と照らし合わせながら読み進めてみてください。

まずは全体を把握し、気になる価格帯からじっくりと読み進めましょう!
主要ハウスメーカー坪単価比較一覧表

まずは、この記事でご紹介する主要ハウスメーカーの坪単価、構造、そして簡単な特徴を一覧表にまとめました。
各社の立ち位置を視覚的に把握することで、この後の詳細な解説がより理解しやすくなります。
価格帯 | メーカー名 | 坪単価目安 | 構造 |
---|---|---|---|
ローコスト | タマホーム | 40万円~70万円 | 木造 |
アイフルホーム | 50万円~70万円 | 木造 | 木造 |
ミドルコスト | 一条工務店 | 60万円~90万円 | 木造 |
パナソニック ホームズ | 70万円~100万円 | 鉄骨造 | 鉄骨造 |
ハイグレード | 積水ハウス | 80万円~120万円 | 鉄骨造・木造 |
住友林業 | 80万円~120万円 | 木造 | 木造 |
ヘーベルハウス | 85万円~130万円 | 鉄骨造 | 鉄骨造 |
【坪単価40万円~60万円】ローコストハウスメーカーの特徴と代表格


ローコストハウスメーカーは、その名の通り、比較的リーズナブルな価格でマイホームを実現できるのが最大の魅力です。
坪単価の目安は40万円から60万円台が中心となります。

安いのは嬉しいけれど、品質は大丈夫ですか?

大丈夫ですよ、ローコストメーカーは、粗悪な建材を使っているわけではありません。その安さの秘密は、徹底した企業努力にあります。
例えば、住宅設備や建材を大量に一括仕入れすることでコストを削減したり、間取りやデザインのパターンをある程度規格化することで設計や施工の効率を上げたりしています。
また、豪華なカタログやテレビCMなどの広告宣伝費を抑えることで、その分を価格に還元しているケースも多いです。

決められた選択肢から効率よく選びたい方や、とにかく初期費用を抑えて家を持ちたいという若い世代のファミリーに特におすすめですね!
代表的なメーカー例1:タマホーム

画像引用:タマホーム
「ハッピーライフ、ハッピーホーム、タマホーム♪」のCMでおなじみのタマホームは、ローコストハウスメーカーの代表格です。

最大の強みは、坪単価40万円台からという圧倒的なコストパフォーマンスと、顧客のニーズに合わせた豊富な商品ラインナップです。
主力商品の「大安心の家」シリーズをはじめ、平屋や3階建て、ZEH対応住宅など、幅広い選択肢が用意されています。
標準仕様でも長期優良住宅に対応する高い品質を確保しており、「安かろう悪かろう」のイメージを払拭しています。
全国に展開するスケールメリットを活かした建材の大量仕入れや、施工の直接管理体制によって、高品質な住宅を適正価格で提供することを実現しています。
代表的なメーカー例2:アイフルホーム

画像引用:アイフルホーム
アイフルホームは、住宅設備・建材の最大手であるLIXILグループの一員であり、その信頼性と安定感が大きな魅力です。

坪単価は50万円台からが中心で、ローコスト帯に位置しながらも、特に耐震性能に定評があります。
制震システム「FRATECH(フラテック)」を標準搭載し、繰り返す地震の揺れから家族の安全を守ります。
「こどもにやさしいは、みんなにやさしい。」をコンセプトに、キッズデザインのノウハウを活かした家づくりも得意としており、子育て世代から高い支持を集めています。
全国に広がるフランチャイズネットワークにより、地域に密着したきめ細やかな対応が期待できるのも嬉しいポイントです。
【坪単価60万円~80万円】ミドルコスト(中堅)ハウスメーカーの特徴と代表格

ミドルコストハウスメーカーは、ローコストメーカーの「価格の手頃さ」と、ハイグレードメーカーの「品質や性能の高さ」をバランス良く両立させているのが特徴です。

坪単価の目安は60万円から80万円台が中心となり、多くの家づくり検討者にとって現実的な選択肢となる価格帯です。
このクラスのメーカーは、それぞれに「これだけは譲れない」という独自の強みを持っています。
例えば、断熱性や気密性といった住宅性能を徹底的に追求するメーカー、デザイン性に優れた提案を得意とするメーカー、あるいは特定の工法や技術に特化しているメーカーなど、その個性は様々です。

予算内で、自由度や選べる設備のグレードも高められるので
ある程度のこだわりも実現できそうですね!
多くのメーカーがしのぎを削る激戦区だからこそ、各社の特徴をしっかりと比較検討し、自分の価値観に合った一社を見つけることが重要になります。
代表的なメーカー例1:一条工務店

画像引用:一条工務店公式サイト
「家は、性能。」というキャッチコピーを掲げる一条工務店は、業界トップクラスの住宅性能を誇るハウスメーカーです。

坪単価は60万円台からとミドルコスト帯に位置しますが、その性能はハイグレードメーカーに引けを取りません。
特に、断熱性・気密性は群を抜いており、夏は涼しく冬は暖かい、快適で省エネな暮らしを実現します。
その秘密は、高性能な断熱材や樹脂サッシ、全館床暖房などを標準仕様としている点にあります。
多くの部材を自社グループの工場で生産することで、高性能ながらもコストを抑えることを可能にしています。

性能を最優先に考える方、光熱費を抑えたい方には、非常に魅力的な選択肢となりそうですね!
代表的なメーカー例2:パナソニック ホームズ

画像引用:パナソニックホームズ公式サイト
パナソニック ホームズは、その名の通り、電機メーカーであるパナソニックグループの住宅ブランドです。

坪単価は70万円台からが中心。最大の強みは、パナソニック製の先進的な住宅設備を標準で採用できる点と、地震に強い鉄骨構造です。
独自の制震技術「パワテック」は、繰り返す地震の揺れを効果的に吸収し、建物の損傷を最小限に抑えます。
また、光触媒で汚れを分解し、雨で洗い流す外壁タイル「キラテック」は、メンテナンスの手間とコストを大幅に削減できるため、長期的な視点で見ても魅力的です。

先進技術と安心感を両立させたい方、家事の負担を軽減したい共働きのご家庭などにおすすめのメーカーですね!
【坪単価80万円以上】ハイグレード(大手)ハウスメーカーの特徴と代表格

ハイグレードハウスメーカーは、一般的に「大手ハウスメーカー」と呼ばれる企業群で、坪単価80万円以上が目安となります。

価格帯は高めですが、それに見合うだけの卓越した品質、技術力、そして提案力を兼ね備えているのが最大の特徴です。
長年にわたる研究開発によって培われた独自の工法や先進技術を持ち、耐震性、耐久性、断熱性など、あらゆる面で最高水準の性能を追求しています。
また、デザインの自由度が非常に高く、経験豊富な設計士が施主一人ひとりのライフスタイルやこだわりに寄り添い、唯一無二の邸宅を創り上げてくれます。

手厚い保証も安心感に繋がりますよね!
例えば、最長60年といった長期保証を用意しているメーカーも少なくありません。
予算に余裕があり、「一生に一度の家づくりだから、妥協したくない」「デザインや性能、将来にわたる安心感のすべてを最高レベルで実現したい」と考える方にとって、最高のパートナーとなるでしょう。
代表的なメーカー例1:積水ハウス

画像引用:積水ハウス公式サイト
積水ハウスは、誰もが知る住宅業界のリーディングカンパニーです。

坪単価は80万円台からと高価格帯ですが、そのブランド力と信頼性は絶大です。
鉄骨造と木造の両方を手掛け、どちらにおいても高い技術力を誇ります。
特にデザイン力には定評があり、チーフアーキテクト制度により、卓越したスキルを持つ設計士が担当。
洗練された外観デザインや、居心地の良い空間設計は多くの人々を魅了しています。
独自の耐震技術「シーカス」や、快適な室内環境を実現する「スマートイクス」など、先進技術も豊富。

品質、デザイン、安心感のすべてにおいて高いレベルを求めるなら、まず検討したい一社ですね!
代表的なメーカー例2:住友林業

画像引用:住友林業
「木の家」と言えば、住友林業を思い浮かべる方も多いでしょう。
その名の通り、木に関する深い知見と技術力を活かした家づくりが最大の魅力です。

坪単価は80万円台から。独自の「ビッグフレーム(BF)構法」により、耐震性を確保しつつ、広々とした大開口・大空間を実現できます。
国内外から調達する上質な木材をふんだんに使い、木の温もりと安らぎを感じられる空間づくりを得意としています。
また、提案力にも定評があり、専属の設計士が施主の要望を丁寧にヒアリングし、期待を超えるプランを提案してくれます。

本物の木の質感にこだわりたい、自由設計で理想の空間を追求したいという方にぴったりですね!
代表的なメーカー例3:ヘーベルハウス

画像引用:ヘーベルハウス公式サイト
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)は、「ALL for LONGLIFE」を掲げ、災害に強く、長く安心して住み続けられる家を提供しています。

坪単価は85万円台から。最大の特徴は、外壁に使用されるALCコンクリート「ヘーベル」です。
軽量でありながら、耐火性、耐久性、遮音性に優れ、過酷な環境から家族の暮らしを守ります。
構造には強靭な鉄骨を採用し、地震や台風などの自然災害に対する圧倒的な安心感が魅力です。

重厚感のあるデザインは都市部の住宅にもマッチし、多くの支持を集めていますね!
60年間の長期保証と点検システムも充実しており、何よりも「安心」と「安全」を最優先に考える方に最適なハウスメーカーです。
なぜ違う?ハウスメーカーの坪単価を左右する6つの要因

ハウスメーカーのカタログを見比べると、坪単価に大きな幅があることに気づくでしょう。

どうしてこんなに価格が違うんでしょうか?

坪単価は、「高いから良い」「安いから悪い」という単純なものではありません。背景には、性能、住み心地に直結する様々な要因があります。
ここでは、坪単価を左右する代表的な6つの要因を一つひとつ解説していきます。
この要因を理解することで、各ハウスメーカーがどの部分にコストをかけ、何を強みとしているのかが見えてきます。
それは、表面的な価格だけでなく、そのメーカーの家づくりに対する「哲学」を理解することにも繋がります。
ご自身の価値観と照らし合わせ、どの要素を重視したいかを考えながら読み進めてみてください。
要因1:家の構造(木造・鉄骨造など)

家の骨格となる構造は、坪単価に大きく影響します。日本の住宅で主流なのは「木造」と「鉄骨造」です。

一般的に、木造の方が材料費や加工費を抑えやすく、坪単価は安くなる傾向にあります。
一方、鉄骨造は、耐震性が高く、柱の少ない大空間を作りやすいメリットがありますが、材料費や建設コストがかさむため坪単価は高くなるのが一般的です。
どちらが良いというわけではなく、それぞれにメリット・デメリットがあるため、何を重視するかで選択が変わります。
要因2:家の形状や間取りの複雑さ


家の形は、できるだけ正方形や長方形に近いシンプルな「総二階建て」が最もコスト効率が良いです。
逆に、凹凸の多い複雑な形状の家や、1階と2階の面積が異なる家は、壁の面積や角の部分が増えるため、材料費も手間もかかり、坪単価が上がる原因になります。
同様に、部屋数を多くして間仕切り壁を増やすと、その分コストは上がります。

デザイン性を追求すると坪単価は上がり、シンプルさを追求すると下がるとイメージしたらいいですね!
要因3:標準仕様の設備や建材のグレード

坪単価には、キッチン、お風呂、トイレといった住宅設備や、フローリング、壁紙、外壁材などの建材の費用が含まれています。

この「標準仕様」のグレードが、ハウスメーカーによって大きく異なります。
ローコストメーカーは普及価格帯の設備を標準とし、ハイグレードメーカーは最新機能の付いた高価な設備を標準仕様としていることが多いです。

標準仕様のグレードが高ければ、後からオプションを追加する必要がなく、結果的に満足度が高まるケースもありますね!
要因4:住宅性能(断熱性・耐震性など)


断熱性や気密性、耐震性といった住宅性能も、坪単価を左右する重要な要素です。
高性能な断熱材を使用したり、地震の揺れを吸収する制震装置を導入したりすると、当然ながら建築コストは上がります。
しかし、これらの性能は、日々の快適性や光熱費、そして何よりも家族の安全に直結します。

初期費用は高くても、長い目で見れば光熱費の削減や安心感という形でリターンがある「未来への投資」と考えることもできますね!
要因5:家を建てるエリア(地域差)

意外に思われるかもしれませんが、家を建てるエリアによっても坪単価は変動します。
一般的に、都市部は地方に比べて人件費が高く、また現場までの資材輸送も複雑になるため、建築コストが上昇する傾向にあります。

また、寒冷地や積雪地帯では、断熱強化や耐雪仕様といった特別な対策が必要になるため、費用が上乗せされ、坪単価が高くなることがあります。
要因6:延床面積の大きさ


坪単価は延床面積が小さい家ほど高くなる傾向があります。
なぜなら、キッチンやお風呂といった住宅設備は、家の大小にかかわらず必須であり、これらのコストはあまり変わらないからです。
例えば、2,000万円の本体工事費のうち、設備費が500万円を占めるとします。
40坪の家なら坪単価50万円ですが、30坪の家だと坪単価は約67万円になります。

小さい家は総額は安いですが、坪単価という指標で見ると割高に見えることあるということですね!
坪単価だけで判断は危険!家づくりの総費用を把握しよう

ここまで坪単価について詳しく解説してきましたが、ここで最もお伝えしたい重要なことがあります。

それは、「坪単価だけでハウスメーカーを決めないでください」ということです。
初めての家づくりでは、どうしても分かりやすい坪単価という数字に目が行きがちですが、それは家を建てるために必要な費用の「一部」でしかありません。
例えるなら、レストランで「メインディッシュ」の値段だけを見て、ドリンクやデザートの値段を確認せずに注文してしまうようなものです。

後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、家づくりにかかる「総費用」の構造を理解することが不可欠ですね!
このセクションでは、あなたが本当に支払うことになる総費用の内訳と、予算内で理想の家を建てるための賢いハウスメーカーの選び方について、具体的に解説していきます。
家づくりの総費用=「本体工事費」+「付帯工事費」+「諸費用」

家づくりにかかる総費用は、大きく分けて3つの要素で構成されています。その割合の目安は以下の通りです。
- 本体工事費(総費用の約70~80%)
家そのものを建てるための費用です。
坪単価の計算に使われるのがこの部分です。
基礎工事、構造、内外装、基本的な設備などが含まれます。 - 付帯工事費(総費用の約15~20%)
建物本体以外の工事にかかる費用です。
例えば、古い家の解体費用、地盤が弱い場合の改良工事費、駐車場や庭などの外構工事費、水道やガスを敷地内に引き込む工事費などがこれにあたります。これらは土地の条件によって大きく変動します。 - 諸費用(総費用の約5~10%)
工事費以外で必要になる費用です。
住宅ローンの手数料、火災保険料、不動産取得税や固定資産税といった税金、建物の登記費用などが含まれます。
現金で用意する必要がある費用も多いので注意が必要です。
このように、坪単価で計算できる本体工事費以外に、総費用の2~3割程度の別途費用がかかることを必ず覚えておきましょう。
総費用から考える!あなたの予算に合ったハウスメーカーの選び方


失敗しないハウスメーカー選びのコツは、坪単価から考えるのではなく、「自分たちが用意できる総予算」から逆算して考えることです。
まずは、自己資金と住宅ローンで借りられる金額を合わせて、家づくりにかけられる総予算を明確にしましょう。
例えば、総予算が3,500万円だとします。
ここから、付帯工事費と諸費用として約25%(875万円)を引きます。
すると、建物本体にかけられる「本体工事費」の目安は、約2,625万円となります。
もし、あなたが建てたい家の大きさが35坪だとすれば、2,625万円(本体工事費)÷ 35坪=75万円(坪単価)となり、坪単価75万円前後のミドルコストのハウスメーカーが予算に合った選択肢になる、ということが見えてきます。

このように、まず総予算を決め、本体工事費を算出し、建てたい家の大きさで割って、初めて自分たちに合う坪単価のレンジが分かります。

この手順で考えれば、予算オーバーのリスクを大きく減らすことができますね!
気になるハウスメーカーが見つかったら、「総額でいくらになりますか?」という視点で相談し、複数の会社から「総額での見積もり」をもらって比較することが、賢いハウスメーカー選びの最も重要なポイントです。
注文住宅の坪単価を賢く抑える5つのコツ


でもやっぱり少しでも予算は抑えたいんですよね…

住宅の品質や性能を落とすことなく、賢くコストを抑えることができれば、理想の家づくりに一歩近づきます。
ここでは、設計の工夫や考え方次第で、注文住宅の坪単価(ひいては本体工事費)を効果的に抑えることができる5つの実践的なコツをご紹介します。
コツ1:家の形をシンプルにする(凹凸を減らす)


最も効果的なコストダウン方法の一つが、建物の形状をシンプルにすることです。
具体的には、真上から見たときに正方形や長方形になるような、凹凸の少ないデザインを目指しましょう。
壁の角が増えるほど、必要な材料や施工の手間が増え、コストが上昇します。
特に、1階と2階が同じ面積・形状の「総二階建て」は、構造的にも安定し、屋根や基礎の面積も最小限に抑えられるため、最もコスト効率の良い形と言えます。
コツ2:間仕切りを減らしオープンな間取りにする


家の中の壁(間仕切り)を減らすことも、コスト削減に繋がります。
壁一枚分の材料費や工事費だけでなく、ドアやその枠などの建具代も節約できます。
例えば、LDKを一体化させたり、子供部屋を将来的に仕切れるように最初は一つの大きな部屋にしたりする工夫です。
オープンな間取りは、空間が広く感じられる、家族のコミュニケーションが取りやすいといったメリットもあり、一石二鳥のアイデアです。
コツ3:水回りの設備を1箇所にまとめる


キッチン、浴室、洗面所、トイレといった水回りの設備は、できるだけ近い場所に集中させて配置しましょう。
給排水管やガス管の配管は、長くなればなるほど材料費も工事費もかさみます。
これらの設備を1階の同じエリアにまとめたり、1階と2階で同じ位置に配置したりすることで、配管のルートが短くシンプルになり、数十万円単位でのコストダウンが期待できる場合もあります。
コツ4:設備のグレードに優先順位をつける

住宅設備は、グレードによって価格が大きく異なります。すべての設備を最高グレードにすると、あっという間に予算オーバーしてしまいます。

「絶対にこだわりたい場所」と「標準仕様で十分な場所」を家族で話し合い、優先順位をつけましょう。
例えば、「キッチンは毎日使うからハイグレードなものにしたいけど、トイレは標準でOK」といったように、お金をかける部分とかけない部分にメリハリをつけることが大切です。
コツ5:複数のハウスメーカーから相見積もりを取る

これは最も基本的かつ重要なコツです。

最初から一社に絞らず、必ず3社程度のハウスメーカーから、同じような要望を伝えた上で見積もり(相見積もり)を取りましょう。
各社の提案内容や金額を比較することで、費用の相場感が分かりますし、それぞれの強みや弱みも見えてきます。
また、他社の見積もりがあることで、価格交渉の材料になる可能性もあります。
よくある質問

ここでは、ハウスメーカーの坪単価に関して、家づくりを始めたばかりの方が抱きがちな疑問にお答えします。
Q1. 坪単価に土地代は含まれていますか?渉は可能ですか?
A. いいえ、坪単価に土地の価格は一切含まれていません。
坪単価は、あくまで「建物本体」を建てるための1坪あたりの費用を指します。
家を建てるためには、土地代が別途必要になりますので、資金計画を立てる際はご注意ください。
Q2. ローコスト住宅は品質が低い、または「安かろう悪かろう」なのでしょうか?
A. 一概にそうとは言えません。
多くのローコストハウスメーカーは、建材の一括大量仕入れや、設計・仕様の規格化、広告宣伝費の削減といった企業努力によってコストダウンを実現しています。
もちろん、使用される建材や設備のグレードはハイグレードメーカーとは異なりますが、現在の日本の建築基準は非常に厳しいため、基本的な品質や耐震性能は確保されています。
Q3. 広告の坪単価と、実際に見積もりを取った時の坪単価が違うのはなぜですか?
A. 広告に掲載されている坪単価は、多くの場合、最もシンプルなプランで、オプションが一切含まれていない「最低価格」であることがほとんどです。
実際には、個々の要望に合わせて間取りを変更したり、設備のグレードを上げたり、必要なオプションを追加したりするため、見積もり額は広告の坪単価よりも高くなるのが一般的です。広告の数字はあくまで参考程度に考えましょう。
Q4. 坪単価が安いハウスメーカーと高いハウスメーカー、結局どちらが良いのですか?
A. どちらが良いかは、家づくりに何を求めるかという「価値観」によって決まります。
コストを最優先するならローコスト、性能やデザイン、長期的な安心感を重視するならハイグレード、そのバランスを取りたいならミドルコストというように、ご自身の予算と優先順位を明確にすることが大切です。
坪単価の安さ・高さだけで判断せず、各社の特徴や提案内容を総合的に比較して、ご自身に合ったパートナーを見つけることが重要です。
まとめ
この記事では、ハウスメーカーの坪単価について、その基礎知識から価格帯別のメーカー比較、価格を左右する要因、そして賢いコストダウンのコツまで、幅広く解説してきました。

ここまで読んでくださったあなたは、もう「坪単価」という言葉に惑わされることはないはずです!
坪単価は、家づくりの予算感を掴むための便利な「第一歩」ですが、それが全てではないこと。
そして、本当に大切なのは、付帯工事費や諸費用まで含めた「総額」で判断することだという点を、ぜひ心に留めておいてください。

気になるハウスメーカーが見つかったら、資料請求やモデルハウス見学に足を運んで、具体的な話を聞いてみようと思います!
複数の会社と話す中で、きっとあなたの価値観にぴったりの一社が見つかるはずです。
この記事が、あなたの素晴らしい家づくりの一助となれば幸いです。
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